Noriaki Hayashi Art Works_Nota
2012-06-11T17:15:46+09:00
nori884e
現代美術作家・林憲昭のスペイン滞在記
Excite Blog
the sea of spirits
http://nori884e.exblog.jp/18426513/
2012-06-11T17:15:44+09:00
2012-06-11T17:15:46+09:00
2012-06-11T17:15:46+09:00
nori884e
未分類
個展会場はミゲル・ボンバルダ通りというギャラリーが集まった通りにあるギャラリーで、どのギャラリーもオープニングの日を合わせて、二ヶ月に一回のアート祭りのような様相になる。しかし、初夏のポルトガル、本格的な夏に向けて天候が不安定なシーズンなのか、雨のオープニング。おまけにサッカーEURO2012のポルトガルvsドイツ戦と重なり、人出はいまいち。
でも、来場していただいた人々の受けは良く、いい展覧会になりそうです。
SERPENTE - Galeria de Arte Contemporânea
Rua Miguel Bombarda 558
4050-379 PORTO
Portugal
tel: 00351 226 099 440
galeriaserpente@sapo.pt
www.galeriaserpente.com
quinta a sábado das 15.00 às 20.00 horas
restantes dias por marcação
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ポルトガルで個展
http://nori884e.exblog.jp/18370471/
2012-05-30T23:27:47+09:00
2012-05-30T23:27:34+09:00
2012-05-30T23:27:34+09:00
nori884e
未分類
the sea of spirits
SERPENTE - Galeria de Arte Contemporânea
Rua Miguel Bombarda 558
4050-379 PORTO
Portugal
tel: 00351 226 099 440
galeriaserpente@sapo.pt
www.galeriaserpente.com
quinta a sábado das 15.00 às 20.00 horas
restantes dias por marcação]]>
空の窓
http://nori884e.exblog.jp/18347500/
2012-05-26T06:50:05+09:00
2012-05-26T06:50:17+09:00
2012-05-26T06:50:17+09:00
nori884e
未分類
金環日食で盛り上がる串本町。家のあたりも金環日食ど真ん中ゾーンだったので、せっかくだからと日食に合わせて作品を制作することに。日食時の木漏れ日が焼き付けられればいいのだが、さすがに青写真では光量と時間の関係で、そうもいかず、実際は、金環日食の太陽光を使って制作した金環日食をイメージした作品となりました。
その作品が、毎日新聞さんが取り上げてくれて、串本町大島のパン屋さんnagiにて一点のみですが、7月中旬まで展示することになりました。
来週から、家族一家でポルトガル個展&ヨーロッパ小旅行だ!]]>
げんき海(かい)プロジェクト
http://nori884e.exblog.jp/16456531/
2011-10-17T23:14:34+09:00
2011-10-17T23:04:21+09:00
2011-10-17T23:04:21+09:00
nori884e
未分類
展覧会期間は2011年10月28日(金)~11月6日(日)までですが、13日に搬入・設置していますので、展覧会前でも作品を見ることができます。
作品は『げんき海(かい)プロジェクト』というもので、和歌山市立新南小学校生徒全員300人あまりと共同で製作したものです。
コンセプト
『げんき海プロジェクト』は、げんきの海で商店街を元気にしようといういうプロジェクトです。
こんな時代だからこそ、僕たちに必要なのは『げんき』なのではないでしょうか?
『げんき海』は文字通り、元気の海を商店街から町へ、町から日本へと広げていこうというイメージの作品です。
作品は、日光写真(サイアノタイプ)の技術を利用し、地元の小学生に海をイメージしたテーマの中、子供のひと形や手形、足形や、魚や海の中の生物をイメージした切り抜き、また植物や石ころや、小学生が持ってきそうなもの諸々を布に焼き付け、にぎやかな『げんき海』を制作し、商店街に展示します。
展示
制作された作品は、みその商店街の交差部分のドームに展示、作品は下から見上げる作品で、観客は頭の上に広がる『げんき海』を体感することができます。
ひと・アート・まち和歌山2011“アートクロール ーまちと泳ぐー”
2011年10月28日(金)~11月6日(日)まで和歌山市みその商店街と祝砲酒造資料館にて開催
エイブル・アート近畿「ひと・アート・まち」は
人間の可能性に挑戦し、つながりをとりもどす市民芸術運動であるエイブル・アート・ムーブメントに共感した近畿ろうきんが2000年にスタートさせ、毎年近畿2府4県を巡回開催しています。本プロジェクトは、「メセナアワード2006」(企業メセナ協議会主催)において、文化庁長官賞を受賞しました。
“アートクロール ーまちと泳ぐー” コンセプト
メデタイが、フクが、イワイエビが、ウラナイタコが、「アートの海」を回遊します。みその商店街周辺に現れた「アートの海」を、あなたの心で、あなたの泳ぎ方で楽しんで下さい。まちの魅力に出会えることでしょう。多種多様な泳ぎがあなたの水平線をひろげ、時には深海を更に深くもぐって、無限の可能性を発見しましょう。]]>
「オシリス - Osiris - 再生への小さな祈り」
http://nori884e.exblog.jp/15241746/
2011-04-11T23:39:52+09:00
2011-04-11T23:34:07+09:00
2011-04-11T23:34:07+09:00
nori884e
未分類
「オシリス - Osiris -」再生への小さな祈り
2011年04月13日(水)〜 05月15日(日)
パンとカフェの店 nagi
[パンOpen] 9:00 - 18:00
[カフェOpen] 10:00 - 18:00 (L.O 17:30)
[定休日] 毎週月・火曜日(祝日は営業)
〒649-3633 和歌山県東牟婁郡串本町大島1158
Tel&Fax 0735-65-0065 email nagi@zc.ztv.ne.jp
3月11日午後4時、津波警報の出ている枯木灘を急遽、原付バイクで帰路に向かう。海はキラキラと、いつもと同じ風景が広がっている。日常を切り裂くように鳴り響く警報のサイレンと、慌てるように沖にむかう船。その瞬間にも、東北の沿岸部は大津波に飲まれていた。
まさに未曾有の出来事である。地震、津波、原発事故、已然増え続ける死者行方不明者。それらを映像と情報でしか知らない僕は、今回起きたことを表現する言葉がわからない。いまだに東日本と西日本の現実が断層のように大きくずれているようにも感じる。
それでも、二つの異なった色の水が徐々に混じり合うように、西日本でも震災の影響は少しずつ出始めているし、今後さまざまな影響があるだろう。そして東北の方にもわれわれの日常と元気を少しでも送り届けなくてはならない。
津波で洗われ消滅した町と、放射能で汚染された土地。家と土地を失った避難民。それらは現地だけのローカルな問題ではなく、日本全体が一丸となって解消していかなければならないことである。なにしろ今回の出来事のスケールは大きく、収束はずいぶん先の話になりそうである。
わたくし林憲昭(現代美術作家)は、少しでも被災地の何かの役に立てることはないかと考え、大島の小さなパン屋さん「パンとカフェの店 nagi」さんのご協力を得て、「オシリス - Osiris - 再生への小さな祈り」と題した、東日本大震災復興支援のためのチャリティー展覧会を開催するはこびとなりました。
展覧会のタイトルのオシリスは、エジプトの豊穣と再生の神です。この神の名の小さな展覧会は、はがきサイズのドローイング小作品を展示、即売します。作品は、インクで描かれた植物や、自然のもつ線や形を表現したもので、数年に渡って描き続けてきたものです。自然の持つ力強い再生力と、これからの日本に必要な豊穣さのあり方を、作品を手に取って少しでも考えていただきたいと思っています。作品は、300円からのドネート(寄付)価格で、展覧会の売り上げは、全額、義援金として日本赤十字社もしくは、人道支援NGOに寄付します。
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秋の展覧会
http://nori884e.exblog.jp/14300051/
2010-10-28T16:01:14+09:00
2010-10-28T15:59:23+09:00
2010-10-28T15:59:23+09:00
nori884e
未分類
我が家にダルマストーブがやってきました。台所の土間に設置。木の燃える生火は柔らかくてよい感じです。薪割りにも精が出ます。だいぶ、オール薪化に近づいてきた!
さて、芸術の秋ですが、古座川町という串本町の隣町の高校で展覧会をすることになりました。正確には串本古座高等学校古座校舎なのですが、少子化により串本高校と古座高校が合併して、串本校舎と古座校舎と校舎は二つ、校長は一人で行ったり来たりしているそうだ。生徒数に対する校舎の広さは、とても贅沢な感じであるが、空いた教室は、やはり少々寂しい。
11月は学校開放月刊だそうで、そんな古座校舎の教頭先生(教頭先生は各校舎にいる)が企画して、校舎をギャラリーとして使用し、生徒への文化的刺激と古座を少しでも賑やかにしようという趣旨の展覧会です。
第一回古座校舎ギャラリー 第二期
現代美術作家 林 憲昭展『青の夢』
2010年 11月01日(月)〜11月07日(日)9:00〜16:00(最終日15:00終了)
場所:和歌山県立串本古座高等学校古座校舎本館1階廊下 、ロビー 入場無料
お問合せ:串本古座高等学校古座校舎 、 谷口または坪野まで TEL0735-72-0008
尚、第1期「 グループ・エキシビションⅠ」10月24日(日)〜10 月30日(土)、第5期「グループ・エキシビション Ⅱ」 11月22日(月)〜11月30日(火) においても作品を展示しています。]]>
三日間の展覧会
http://nori884e.exblog.jp/13462261/
2010-06-15T21:42:10+09:00
2010-06-15T21:41:38+09:00
2010-06-15T21:41:38+09:00
nori884e
未分類
野外展示会場は、岬の先端で普段から風が相当強い場所にも関わらず、三日間はそよ風程度の優しい風が吹き渡り、布地の作品をそよそよとはためかせていた。作品展示は見事な枝ぶりのアコウの木(別名ナンジャモンジャの木)と作品を絡むように設置。その木は、「この木何の木気になる木」のCMに出てくるような立派な木で、中心から9mくらい立派な枝が張り出している。その木の下は、ちょっとした空間になっていて、そこに作品を展示した次第である。3日の式典時には、午前中、その木がある広場に物産展などが催され、ちょっとした賑わいをみせていた。炎天下の中、他にあまり日陰が無いので、おのずとそのアコウの木の下で、涼をとることになる。そして見上げると涼しげな作品が頭上にあるという寸法だ。
式典には、宮家の寛仁親王とその子女の彬子さまも参加。アタテュルク騎馬像除幕式とエルトゥールル号追悼式典の間に、宮家はじめVIPな方々の野立てで御休息タイムがあるのだが、あまりにもの炎天下のせいか野だて会場が急きょ、作品の下に移動され、殿下が作品の下でお茶を飲まれるということになった。そんなことならば一言いってくれればよかったのに! どうやらお茶を立てる家元の一声で決まったらしいが。
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“Dream of the Ertugrul”「エルトゥールル号の見た夢」
http://nori884e.exblog.jp/13373175/
2010-05-28T20:31:46+09:00
2010-05-28T20:31:42+09:00
2010-05-28T20:31:42+09:00
nori884e
未分類
2010年6月3日(木)~6月5日(土)の期間、和歌山県串本町にて日本とトルコの友好120周年を記念した「日本トルコ友好120周年等文化交流事業」が開催されます。
交流事業の一つとして、串本町在住の現代美術作家 林 憲昭による、エルトゥールル号事件からインスパイアされた作品を展示する展覧会を行います。
現代美術作家 林 憲昭氏による作品展示
“Dream of the Ertugrul”「エルトゥールル号の見た夢」
展示期間:平成22年6月3日(木)~5日(土) 9時~17時
展示場所:串本町立文化センター2F ホワイエ
〒649-3503 和歌山県東牟婁郡串本町串本2427
TEL : 0735-62-0006
入場料:無料
野外展示:紀伊大島樫野崎灯台前広場
串本町HP http://www.town.kushimoto.wakayama.jp/
■エルトゥールル号事件とは
エルトゥールル号事件とは、1890年にオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号が、和歌山県串本沖で台風により遭難した事件です。この海難事故により、オスマン提督以下乗組員587名が死亡するという大惨事となりましたが、そのような中、付近の住民の献身的な救助により、69名の乗組員が救出され、後に日本海軍の巡洋艦により丁重にトルコに送還されました。また、日本国内では犠牲者に対する義援金の募集が広く行われました。その後、1985年に起きたイラン・イラク戦争の時、イランに取り残された215人の日本人を救出するために、トルコ政府はエルトゥールル号の恩を返すべく、2機のトルコ航空機を救援に向かわせ、爆撃がはじまるギリギリのところで無事に救出しました。エルトゥールル号事件は、こうした120年に及ぶ日本とトルコの友好のきっかけとなった事件です。
2010年は、日本とトルコの今日の友好関係の原点といえるエルトゥールル号の日本訪問および遭難から120年目の節目を迎えます。トルコでは2010年を「トルコにおける日本年」と制定し、トルコでの日本の紹介や政治、経済、文化、学術、スポーツなどの交流事業を行っています。
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エルトゥールル号事件、そして串本での展覧会
http://nori884e.exblog.jp/13273573/
2010-05-08T23:53:52+09:00
2010-05-08T23:54:07+09:00
2010-05-08T23:54:07+09:00
nori884e
未分類
120年前の話である。トルコ(当時オスマン帝国)の戦艦エルトゥールル号が親書を届けるために来日、帰国の路、串本沖、大島の樫野で難破した。600人ほどの乗員を乗せた戦艦の生存者は70人あまりという、まれに見る海難事故であった。
その時に、島の住民たちが遭難者の救助、捜索をおこない、自分たちの食べるぶんの食料をも提供し、生存者を手厚く保護した。その事件がきっかけになって、串本とトルコの友好が始まることになる。
串本とトルコという関係だけではなく、日本とトルコの友好も、トルコが親日なのも、この事件がはじまりなのである。日本では、あまり語られないが、トルコでは教科書に載っているほど、この話は有名で、トルコには「クシモト」という通りの名もあるほどだという。
話は飛んで湾岸戦争。イラクのサダム・フセインはテヘランの上空を飛ぶ航空機は、どこの国の飛行機でも撃墜するという宣言を出す。各国は期限前に自国民を特別機で脱出させるが、日本政府は対応が遅く邦人の脱出が遅れてしまう。期限も迫る頃、トルコの航空機がテヘランに乗り入れ、脱出希望邦人をすべて脱出させる。なぜ、トルコが危険を冒し邦人を助けてくれたのか? 政府、マスコミらは皆さっぱり理解できなかった。
トルコとしては、100年あまり語り継がれてきたエルトゥールル号事件に対する恩返しの意もあったのである。
そんな、エルトゥールル号事件、現在でも、遭難現場である大島樫野崎には立派な慰霊碑が建ち、亡くなったトルコ人たちの魂を慰めている。その樫野崎の入り口にはトルコ記念館があり、エルトゥールル号遭難事件やトルコとの友好に関する資料を見ることができる。
串本に引っ越してきて、何気なくトルコ記念館に足を運んだ折に、上記の遭難事故と串本とトルコの関係を知った次第であるが、今年は日本とトルコの友好120周年ということで、6月に串本で大々的に式典などがあったりする。
いろいろと縁あって、その式典にあわせ、串本で作品を展示できる運びになった。
6月の3〜5日の三日間だけではあるが、慰霊碑のある大島の樫野崎にて野外インスタレーション、串本の文化センターにて平面作品の展示を行う予定。
インスタレーションイメージ
詳細は、また後ほど。]]>
林憲昭個展 “Tangled Up in Blue”
http://nori884e.exblog.jp/12832956/
2010-02-13T10:16:00+09:00
2010-02-15T11:15:26+09:00
2010-02-13T10:16:36+09:00
nori884e
未分類
三月より、初の名古屋での個展を開催いたします。
お近くにお寄りの際は、ぜひともご来場ください。
林 憲昭展 “Tangled Up in Blue”
2010 年3 月6 日(土) - 3 月28 日(日)
オープニングレセプション 3 月6 日(土) 18:00 - 19:30
1970年岐阜県土岐市生まれ、東京芸術大学卒業。
2002年にメキシコに渡り、サイアノタイプ(日光写真・青写真)による
作品の制作をはじめる。以降スペイン、ポルトガル、近年では国内の
レジデンスにて作品を制作。
今回の展覧会は、それらの作品群の中からピックアップされた作品を
未発表のドローイング作品とともに展示します。
STANDING PINE - cube
〒460-0003 名古屋市中区錦2-5-24 えびすビルパート2 3F
TEL / FAX 052-203-3930 13:00~19:00 火・水曜日 休廊
http://standingpine.jp
※1 階のインテリアショップ(R&D STORE)の店内に
ある奥のエレベータに乗って3階に上がって下さい。
access
東山線/ 鶴舞線・伏見駅1 番出口 徒歩5 分
鶴舞線 / 桜通線・丸の内駅5 番出口 徒歩3 分
名城線 / 桜通線・久屋大通駅4 番出口 徒歩10 分
東山線 / 名城線・栄駅1 番出口 徒歩10 分
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三体月
http://nori884e.exblog.jp/12707353/
2010-01-21T20:43:23+09:00
2010-01-21T20:43:30+09:00
2010-01-21T20:43:30+09:00
nori884e
未分類
ある修験者が山から下りてきて村人に言うには、「山の山頂で月の出を見ていたら、三体の月が昇り、その時に法力を得た。村の者も11月23日の月を山頂から拝むとよい。」半信半疑の村人たちは、翌年の11月23日に山に登り月の出を待ち、三体の月が昇るのを確認した。里からはいつものように一体の月しか見えなかったという。
23夜の月は下弦の半月で真夜中過ぎに上がる月である。日本には月待ちという風習があったわけだが、23夜の半月は特に重宝されていたという。
そもそも熊野大社には、大斎原(旧熊野本宮社地)のイチイの木に熊野権現が三体の月の姿となって現れたというの縁起がある。熊野三山、三本足の八咫烏、三体月と三にまつわる話が多い土地である。
熊野の三体月は、日本の月待ちの伝統と、熊野大社の三体月の伝説が融合したものであろうか?
さて、今年の旧暦11月23日は1月の7日であった。そして、伝説の三体月鑑月会が本宮町の観光課主催で、本宮町大瀬にて毎年おこなわれていると知り、正月明け早々、足を運んでみた。
本宮町大瀬は、本宮と中辺路町近露の間くらい、夜中の11時に大瀬観音に登る山道の麓に集合である。しんと冷えた晩で、星が出ているのに白い雪のようなものがちらほらしているのは、どこか高野山の方から雪が流れてくるのか、空気中の冷えた水分が結晶化して降ってくるのか? ともかく、その晩は何となく不思議な雰囲気が漂っている。
地面がやや凍っているので、滑らないように注意しながら、係員さんの案内で懐中電灯の明かりを頼りに山道を20分ほど登ると中腹の馬頭観音堂にたどり着く。
係の人、見物客含めて30人くらいが参加。お堂にてうどんが振るまわれ、観光協会からの話があった後に、さらに山奥に向けて出発。10分ほど登った見晴らしのよい斜面にて各自場所をとって腰を下ろし月の出を待つ。
何でも、この三体月鑑月会は20年近く続けているらしいが、今までに一度も(!)三体月は見れていないとのこと。主催者側は三体月は気象現象としてとらえていて、太陽が三つに見える幻日と同じように、冷えた大気による光の屈折により月が三つに見えるのではないかと解釈している。
月の出を待つこと数分、ひっそりとした山の中から見る山々の稜線が、しだいにはっきりしてくる。やがて光の粒が山の上に顔を出し、ゆっくりとその姿を現す。
が、何か変だ。月の輪郭がにじんだようにぼんやりしている。月がだぶって見えるような。よく見てみようと見るほどにその姿がはっきりしない。そういえば、ここ数年、夜間に車の運転をしていると、標識の字とか読みにくかったなぁ。普段はあまり意識してなかったけど乱視気味だよなと思いつつ、二つにも三つにも見える月を見ている。
が、同じ月を見ているギャラリーがざわついている。暗闇の中から「今二つに見えていますねぇ。」「三つにも見えますよ。」「今年は、見えたということにしていいのではないですか?」「20年見続けているけど、こんなのは初めてだ。」と口々に聞こえてくる。
見えているのか? 自分の見ているものは乱視的な現象であるようにも思われるのだが、他人にも同じように見えているということは客観的な自然現象として皆にも見えているということなのか!?
やや低くにかかった雲に月が隠れてしまう頃には、ギャラリーはぽつぽつ山を下り始める。自分と妻+息子は最後になるまで月を眺めていた。大気の屈折による自然現象ならば、月がのぼるにつれて月は一つに見えるはずである。同じく最後まで残っていた係の人の「もう一つですねぇ」という言葉を聞いているときにも、自分の目にはいぜん月は三つに見えている。
やや釈然としない気持ちのまま、山を下り、夜更け過ぎのドライブで帰路につく。車内からたまに山の陰から見える月は、やはり三つのままである。
後日、オフィシャルな記録で、今回の観月会はどうなっているのかをネットで調べて見た。地元新聞紀伊民報では「8日午前0時半すぎ、山の稜線(りょうせん)から月が出現。明かりを消して月を見つめたが、三体月は見られなかった。」となっている。三体月が見れたというようなブログも発見できず。
なんだか、狐につままれたような話である。
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新生活
http://nori884e.exblog.jp/12321543/
2009-11-14T09:51:15+09:00
2009-11-14T09:51:21+09:00
2009-11-14T09:51:21+09:00
nori884e
未分類
そして、それから二ヶ月後、和歌山県は本州最南端の町、東牟婁郡串本町に引っ越すことになる。
もともと東京からは引っ越そうと考えていた。子供が生まれ、東京で育ててもいいのだが、都市の中では子供に教えられるようなことがあまり無いということに気がつく。家の外に出たら車に注意しなさいとか、知らない人について行ってはいけないとか、そんな注意事項ならたくさんあるのに。
それよりも、こんな石をひっくり返すと沢ガニがいるよとか、このキノコは食べられるよとか、そういうことを教えてあげたい。というか、そんなことしか教えてあげられないのだが。
最初は東京近郊で考えていたのだが(鎌倉とか葉山とかね)どうせ引っ越すならばと、いろいろ縁あってこの地に引っ越すことになった。
正確に言うと串本から10キロ程離れた村なのであるが、集落の一番奥、海から3キロくらい。熊野は山と海が近いので海から3キロ程でもずいぶん山の中という感じである。近所に家は三軒あるが住んでいるのはうちだけ、鹿、猿、猪が隣人である。
引っ越してから約一ヶ月経つが、そろそろ生活が慣れてきた頃である。一ヶ月は家の手直しや、庭の手入れ、畑の準備等であっという間に過ぎ去った。水道は上水が来ていないので川からポンプで水を揚げているのだが、最初の頃はそのポンプの調子が悪く、毎日ポンプと格闘。水が出ない日は川で洗濯し、バケツで生活水を運ぶという生活。水が出る出ないで一喜一憂する日々に単純に水の大切さを実感。大自然にいろいろと教えられている。いろいろと試行錯誤の末、水問題は解消され、今は毎日、川から汲んだ水を薪で暖めてお風呂に入るという贅沢を楽しんでいる。
そんな訳で東京生活から180度、東京下町長屋生活から、一軒屋・庭付き納屋付き畑付き裏山付きの田舎暮らしがはじまった。
熊野古道大辺路沿い、愛してやまない熊野三山も近い!]]>
小豆島AIR-2009 OPEN STUDIO
http://nori884e.exblog.jp/11399533/
2009-06-30T19:44:54+09:00
2009-06-30T19:44:54+09:00
2009-06-30T19:44:54+09:00
nori884e
未分類
会場その1 二面講堂
作品タイトル「空のおもて olive tree」
会場は、廃校になった学校の古い講堂です。昭和15年築でレトロな外見、内装など一目惚れでこの場所に展示することに決めました。オリーブの木を写したサイアノタイプの作品9枚によるインスタレーションです。
会場その2 オリーブ公園
作品タイトル「空のおもて」
町営施設オリーブ公園でのインスタレーション。小豆島は言うまでもなくオリーブの島として有名です。オリーブの木と作品の青と空の青色がマッチします。空のおもて(面)はどこでしょう?
会場その3 アトリエ
作品タイトル「空のこ」
アトリエは、やはり廃校になった小学校の一室です。作品はワークショップの際に小豆島の子供たち親子の手によって作られた生地を着物に仕立てたものです。空(そら)は空(から)でもあります。
会場その4 小豆島各地
作品タイトル「小豆虫」
小作品を島の各地に点在させ展示しています。その数、36枚。写真は小豆島の島遍路の霊場の一つ「西の滝」の本堂です。小豆虫は小豆島の形をした小さな虫です。ちいさなちいさな小豆虫を探す作品です。
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小豆島AIR-2009 OPEN STUDIO開催
http://nori884e.exblog.jp/11253369/
2009-06-13T23:00:54+09:00
2009-06-13T23:00:55+09:00
2009-06-13T23:00:55+09:00
nori884e
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●2009年6月26日(金)〜7月5日(日)10:00〜17:00
小豆島AIR-2009 Open Studio「小豆島芸術家村滞在作家展」
展示作家:
椎名勇仁 Takehito Shiina
林 憲昭 Noriaki Hayashi
場所:小豆島三都半島周辺
会場:
1. オープンスタジオ・
三都ふれあいセンター内芸術家村アトリエ(林・椎名)
2. オリーブナビ(椎名)
3. オリーブ公園内オリーブ畑(林)
4. 二面講堂(林)
5. 中山農村歌舞伎舞台(椎名)
6/26(金)18:00- オープニング
会場・二面講堂 (自由参加)
7/4(土)13:00-16:00
椎名勇仁ワークショップ「何が釣れたかな?」
会場・オリーブナビ(自由参加)
内容:ある一枚の絵画を見て連想したものを絵に描き、さらにその絵を紙粘土などで立体作品にします。
7/5(日)アートツアー
各会場をアーティストの解説を聞きながら周ります。島外からの参加者にはバスでのツアーもあります。
お問合せ:小豆島芸術家村運営委員会 Tel:0879-82-7015
アートツアー・スケジュール
12:30 島外からの参加者集合 池田港
13:00 受付開始 オリーブナビ
14:00 作品解説
オリーブナビ(椎名)→ オリーブ公園(林)→三都ふれあいセンター(アトリエ見学・休憩) → 二面講堂(林)→ 中山農村歌舞伎舞台(椎名)
17:00 解散(池田港か土庄港まで送迎します。)
7/5(日)18:00- クロージング
アーティストトーク& クロージング(自由参加)
会場:中山農村歌舞伎舞台・奈落
お問合せ:小豆島芸術家村運営委員会 Tel:0879-82-7015 FAX:0879-82-1025]]>
小豆島AIR_島遍路
http://nori884e.exblog.jp/10792421/
2009-04-24T21:57:00+09:00
2009-04-24T22:03:35+09:00
2009-04-24T21:57:24+09:00
nori884e
未分類
早いもので、小豆島滞在一ヶ月が過ぎた。滞在先の幼稚園の目の前に広がる校庭の桜も散り、今は春の陽気の中、新緑が眩しい季節でもある。のんびりとした島の空気の中、作品制作に励みつつ海にもぐったり、潮干狩りをしたり、子供をあやしたりと島の生活を満喫しているところである。
小豆島も日本各地の農村の例に漏れず過疎化が深刻な所でもある。滞在している蒲野という土地では一番最年少の子供が中学生くらいだという。アトリエとして借りている小学校も、かつては200人ほどの生徒がいたらしいのだが今は他の学校と併合され廃校となったものだ。そんなわけで子供を連れて歩くとおばあちゃんたちが皆かわいがってくれる。村で子供の泣き声を聞くのが久しぶりということで、まるで、子供が生まれなくなった世界を描いた映画「トゥモロー・ワールド(Children of Men)」の中にいるような不思議な感じになる。そんな村の人気者と化している我が息子は生後二ヶ月あまりにしてお遍路さんでもある。
四国の八十八カ所を巡るお遍路さんのミニ版とも言える島遍路が小豆島にはある。島の中で八十八カ所の札所があり、熱心なお遍路さんを島の中で見かけることもちらほらとある。もっとも現在は多くのお遍路さんは車遍路で乗用車や団体バスで回っている。島遍路の全長は150キロほどで、歩き遍路だったら一週間ほどの行程で、車だったら3から4日で回ることができる。我々家族三人も暇を見つけては車で少しずつ遍路さんをしているところであるが、札所であるお寺や堂坊 の多くはとても景色の良いところや眺望がすばらしいところにあり、お遍路をすることによっておのずと島の名所を巡っていることにもなる。
スペインのカミノ・デ・サンティアゴを歩き、熊野古道(小辺路)を歩き、去年熊野のアーティスト・イン・レジデンスで作品を制作し、次はお遍路さんでもと興味をもっていたところで結婚やら出産やらでバタバタとして、そして今回の小豆島AIRが決まりミニお遍路があるこの島にこうしてやってきているわけだから、それはそれで縁があるような気がしてならない。
本来ならば自分も歩き遍路でまわりたいところではあるが、家族でゆっくりと巡るのもそれはそれで楽しいものである。
ちなみに我が子は仁葉(には)という名前であるが、滞在先の幼稚園すぐ裏手には28番目の札所がある。これも何かの縁である。
小豆島はなにげにパワースポットなのか、ここへ来て一ヶ月、そんな不思議なシンクロニシティが後を絶たない。
島遍路の札所の中には山岳霊場も多く、崖の縁の洞窟が霊場になっているようなハードな所もあったりする。もともと小豆島は山岳修験の霊場があり、それらは元を辿れば熊野の修験者が新たなる霊場を求めて開いたとのことである。これで熊野ともつながった。これも何かの縁である。
昔の島の子供は、お遍路さんを見かけると「お豆ちょうだーい!」と駆け寄っていったそうである。お遍路さんは持参している豆や駄菓子を子供に配ってあげたそうだ。おそらくそんなお遍路さんたちは島の人から暖かい接待を受けてつらい旅路を乗り越えたのだろう。今回、島の外からやってきた僕らに対し、島の人たちには本当によくしてくれている。もう本当にいろいろなお接待を暖かくいただいている。
ある雨上がりの晩、もう一人の招聘アーティストである椎名君とお酒を飲んでいると、島の方から連絡があり珍しいものを見せてやるとのこと。酔っぱらっているので車で迎えにきてもらい、中山という島の山間部方面に向かう。到着した場所は真っ暗な河原を見下ろす田んぼの縁。真っ暗な中で目を凝らすと、河原一面にほのかな淡い光がゆらめいている! そのまるで天の星がその河原の中にあるような光景は、実は蛍の幼虫が放つ淡い光。この時期の雨上がりの晩、蛍の幼虫はサナギになるために今まで住んでいた川から上がり泥の中に身を沈めるという。それがまさにその晩だったのである。成虫の蛍のように飛翔しないのでその光はまさに星空のようで、そしておそらく少しずつ身を沈める場所に向かって移動していく光。本当にきれいなものを見せていただいた。
そんなお接待に心が温まる小豆島の日々である。]]>
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